お久しぶりです。
この度ようやくインドに戻ってきました。
戻ってきてもうすぐ2週間たつのですがようやく落ち着いてきました。
この2週間は主に家探しをしていました。
インドでは外国人登録のFRROといものを到着後14日以内に済ませる必要があり、その登録にインドの住所が必要なんです。14日以内に済ませないと数万円の罰金が発生していしまいます。
なのでインド到着後の家探しは必須です。が、これがなかなかに大変でした。
※ホテル滞在でもFRROの申請は出来ますので、お金に余裕があればホテル滞在しながらゆっくり家探しも可能です。ただし、FORM Cという書類を発行できるホテルである必要があり、安宿では厳しい可能性もあります。
前回インド移住時は会社の自社物件のに住ませてもらえたので家探しをせずに済んだんですよね。なので今回が初の家探しでした。
会社によっては会社がいつも利用している不動産会社を紹介してくれるところもありますが、今回私はそのようなサポートはありませんでした。(聞けば教えてくれたかもしれませんが・・・。)
初めてだとどうやって家探しをすればいいのか分からないですし、不動産会社もどの不動産会社が良いのか、などはわかりませんよね。
私はインド2回目なので、知り合いに聞いたりできましたが初めてだとなかなかハードだと思います。
不動産会社が見つかっても日本とは違ったつまづきポイントがいくつかあります。
まず、立地。初めての土地だとどのエリアに住むのが良いのかわかりません。私も当初は職場の徒歩圏内がいいな、なんて思って探していたのですが、そのエリアはあまり治安の良いところではありませんでした。いわゆるスラム街まではいきませんがかなりローカルな場所でした。
せっかくインドにきたのでローカルな生活も面白そうだな、なんて思ってましたが、想像していたような楽しい生活よりも身の危険の方を感じたのでやめておいた方がいいなと判断しました。
日本人は見た目でインド人ではない、とすぐ分かってしまうため目立ちます。外国人が多く住むエリアや所得の高い人たちが住んでいるエリアであれば危険は薄くなりますが、そうでなければ何もしていなくても危険な目に会うリスクは高くなります。そのようなエリアでは英語が通じないことも多いので良い物件があったとしても契約書のやりとりなど苦労するでしょう。
前置きが長くなりましたが、今回の家探しをしてみた体験談を書いていきます。
今回私は知り合いの伝手とネット検索、物件検索アプリを使用して家探しを開始しました。
ネット検索やアプリでは物件の検索はできますが、実際に問い合わせようとするとインドの電話番号が必要になります。会員登録のために電話番号登録➡OTPによる認証のステップが必ずと言っていいほどあります。なのでインド到着後はすぐにSIMカードの契約が必要です。
アプリ内にはチャット機能がある場合もあり、チャットで問い合わせてみたのですが、十中八九、メッセージに返信は来ず、電話がかかってきます。
電話がかかってきても英語が話せる人と話せない人がいるのでまずここでつまづきます。ヒンディー語しか通じない場合は諦めるか、誰か英語の話せる人に代わってもらう必要があります。
インドの家探しでは、必ず物件を見に行った方が良いです。
周辺環境の確認も必要ですし、物件の写真がフェイクのことも多いです。大家さんと直接話せる場合は大家さんがどんな人なのか確認した方が良いです。住み始めて大家さんと揉めるケースは山ほどあります。
日本の常識は世界の非常識、ということを良く頭に置いて気になることはすべて尋ねましょう。
思い付く限りの確認事項
<設備>
・家具付き物件であれば必要な家具がそろっているか、足りない場合は追加してもらえるのか
・ギザの容量(シャワーの湯沸し器。25L以上推奨。)
・水圧
・パワーバックアップ(停電が多いので必須。フルバックアップのジェネレーターがある物件だと◎)
・Wifiはあるか
・浄水器の有無
・CCTV(監視カメラ)の有無
・金庫の有無
・水漏れの跡はないか(水漏れ事件は多いので確認)
・入居前に清掃は入るのか
・故障個所があれば修理はしてもらえるのか。
・最上階は暑いので避けるのが無難。
<契約関係>
・いつから住めるのか
・家賃はいくらか
・家賃に何が含まれているのか(追加料金があるかないか)
・デポジット(敷金)はいくらか
・ロックインピリオド(退去できない期間。3~11か月と幅がある)
・契約期間(11か月更新のことが多い)
・電気代、水道代は家賃に込みなのか、いくらなのか
・契約書はきちんと作ってもらえるか(FRROの申請にはNotarizedオフィスの承認スタンプが必要)
私は今回、ここに決めようと思った物件で話を進めている最中に契約書の手配に20日ほどかかると言われてしまいました。
外国人登録であるFRROの申請にはNotarizedされたLease agreementが必要なのですが、その手配に20日もかかると言われてしまいました。
Notirazideとは公証のことでNotarized することで法的文書になります。インド人の間ではNotarizedのステップを踏まずに契約していることが多いのか、外国人に不慣れなオーナーやブローカーだと対応できないことがあるようです。
Notarizedの詳しいステップはよくわかりませんが、おそらく収入印紙のようなものを貼り付けた文書をNotarized Officeの開館時間に大家が持っていけば即日で押してもらえるものであるようです。
契約書に関しては事前にNotarizedスタンプ付きのLease agreementが発行できるかは確認しておいた方が良いです。
実際に家が決まって契約書を交わす段階も気は抜けません。内容をしっかりと確認しましょう。
また、物件を押さえるのにお金の支払いを要求されることがあるので内訳をはっきりとさせておき、きちんと領収書を貰うようにしましょう。契約書が先な気もしますが、お金を払わないと話が進まないことも多いので状況に応じて臨機応変に証拠を残すことだけ忘れずにしましょう。通常はデポジット(敷金)と初月家賃を払うよう言われます。たまに書類手配料のようによくわからない項目で金額が追加されていることがあるので確認して、自身が払ってもいいと思うものであれば払って他の交渉を有利にすすめるのも手です。デポジットは家賃1~3か月分のことが多いですが、交渉して可能な限り少なくしてもらいましょう。またデポジットがきちんと返済されるのか、その条件についても確認し、契約書に明記してもらうようにしましょう。インドではお金の回収は大変なので、なるべく回収が少なくて良いようにするのがベターです。私は最終月の家賃と相殺と言われたので回収しなくて済みそうです。
契約書はしっかり読んで分からないところは全部質問して、納得できないところは交渉して変更してもらうようにしましょう。
急かされても無視してきちんと読む。大丈夫と言われても信じず読むこと。
<契約書の内容・主な項目>
・大家の名前、住所
・賃借人の名前、日本の住所
・物件の住所、フロア、部屋番号
・家賃
・家賃の内訳
・電気代など追加料金、1ユニットの価格
・メンテナンス料
・家賃支払いの詳細
・デポジット(敷金)
・デポジットの返還条件詳細
・ロックインピリオド(退去不可期間)
・契約期間(通常11か月で更新)
・家具リスト(なければ作ってもらう。家電などは稼働するか入居前に確認する)
ということで私は今回PG(Paying Guest)という物件を契約しました。
正直、FRRO申請期限までに時間が無くなったので、気に入ったわけではなかったですがとりあえず。PGは寮のような感じで自分の部屋+共有のキッチン、バスルームなどが付いている物件です。家具、掃除、食事、ランドリーなどが付いているケースが多いです。
私が個人的に最大のメリットだと思っているのが1か月前通知で退去できるところです。上記契約書の部分でも触れたロックインピリオド(退去不可期間)というのが無いので仮住まいとして良いかなと思います。
シングルルームとシェアルームのオプションを設定されている場合が多く、今回私はシェアルームで家賃は16,000ルピー(約24,000円)でした。3食(ベジのみ)、ランドリー、掃除、飲み水、Wifi込み電気代別です。
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